幸せホルモン

春ですね。桜が満開で気分も爽快です。だけど今日の話題は「食欲の秋」。なぜ秋になると食欲が増すんでしょう? 以前NHKの「チコちゃんに叱られる!!」でやっていました。答えは、「脳内ホルモンのセレトニンの分泌を増やすため」。セロトニンは脳内で感情をコントロールし、精神を安定させる役割をもっています。このセロトニンを作り出すためには太陽光が必要。夏は分泌されやすいですが、秋になると日照時間が減るため、セロトニンが減少して気分が落ち込みやすくなります。減少したセロトニンを作り出すために「トリプトファン」という物質を身体が欲する。トリプトファンは、身体で作り出すことができず、肉やチーズ等といった食事から摂取する必要がある。そしてパンやご飯に含まれるブドウ糖と一緒に食べることで吸収の効率が良くなる。だから秋は食欲が増す。と、こういった内容でした。

そうかセロトニンか。ドーパミンやアドレナリンじゃないんだね。ドーパミンとアドレナリンは交感神経が優位の時に分泌され、脳や体を興奮状態にするそうです。ドーパミンが分泌されると幸福感を感じ、アドレナリンが分泌されるとやる気を感じる。一方セロトニンは交感神経(活動)と副交感神経(リラックス)の二つを調節し、心のバランスを整えます。メンタル不調の防衛にも役立ち、最近では「幸せホルモン」とも言われます。

セロトニンを増やすには上記のとおり日光とトリプトファンが必要ですが、その他にも増加に効くものがあります。規則正しい生活、リズム運動(ダンスやジョギング)。そして最近の研究では「涙を流す=泣く」ことでセロトニンが増えると言われています。しかも、感動の涙が効くと。例えば映画を観て、感動して号泣すると効果大というわけです。規則正しく生活し、自然の日光を十分に浴びて、適度な運動をし、栄養をしっかりとり、たまによい映画を観て感動する。なんだか、脳内ホルモンを経由しないでも、直接心身が健康になりそうですね。反対の、不規則、夜型、運動不足、偏食、無感動はダメということ。でも結局こういう些細であたり前のことを普通にできれば、それ自体が幸せなのかもしれません。逆転満塁サヨナラホームランを打ってドーパミン分泌!なんてそうそうないですもんね。

さていきなりですが、猫のゴロゴロ音の周波数は25ヘルツの低周波です。20~50ヘルツの音は副交感神経を優位にし、「セロトニン」を分泌させる効果があるとか。フランスでは「ゴロゴロセラピー」が医療に取り入れられているそうですよ。私も同居している猫さんたちと遊んで、セロトニンを少しでも増やすとするかな。

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