Should・Will・Can
新聞に、「小学生がしてみたい習い事/保護者がさせたい習い事」の調査結果が掲載されていました(ベネッセ調べ)。大変興味深かったので、今回取り上げます。「してみたい習い事」の上位5つは、①動画制作(8.3%)、②ダンス、③プログラミング、④サッカー、⑤ピアノ。「させたい習い事」は、①水泳(11.0%)、②英語、③プログラミング、④思考を伸ばす学習、⑤受験のための学習。重なっているのは、プログラミングですね。ちなみにこれは「現在している習い事以外でやってみたいこと」を小学生に聞いた結果です。実際にしている習い事(複数回答)では水泳が最多でした。
見てわかる通り、インターネット環境で生まれ育った子供たちは、動画やプログラミングが身近な存在で、それが結果に出ました。同社が別に行った「小学生のなりたい職業」調査では、ユーチューバーが1位でした。時代を反映していますね。これからはプログラミングなどIT関連の習い事が増えそうです。実際の学習指導要領(文部科学省)でも、小学生のプログラミング教育が必修化されています。現在は移行期間のようですが、今後どんどん具体化していくでしょう。
よく会社のキャリア教育などで、「Should・Will・Canが大切だ。輪の重なりを大きくしよう」などと言われます。私は、ある程度経験を積んだ大人(中堅以上)が対象だと考えています。なぜなら、若いうちは輪の大きさが違いすぎ、形もいびつだからです。弱みを放置して、可能性を狭めてしまうリスクが高いのです。しかし、ITに関して言うと、Should・Will・Canが子供のうちから重なっていくかもしれません。今回の調査結果を見て、そう感じました。子供本人も、親も、国もITを重視している。旧来は、Should→親→勉強しなさい。Will→子供→遊びたい。Can→得意なものが見えない、こんなイメージでした。しかし、これからは変わっていきそうですね。
ちなみに保護者がさせたい習い事の4位は、「思考を伸ばす学習」。これからの時代、思考力は早いうちから鍛えたいです。どんどん自動化で便利になる分、ITに頼りっぱなしではなく、思考力をセットで身に着けたい。少し宣伝になって恐縮ですが、「『考える力』をつける4つの方法」という本をkindleにアップします。ここで思考力を体系的にまとめて解説します。週末無料期間にしますので、もしご興味があればダウンロードよろしくお願いします。失礼しました。