個性について考える

私は二匹の猫と同居しています。外出自粛が長引き、猫とともにいる時間も長くなっています。二匹ともメスで姉妹ではありません。上は4歳のキジトラ、下は2歳の茶トラで、いずれも地元のNPOから引き受けた保護猫です。どこで生まれて、保護される前がどんな環境だったかはわかりません。捨て猫か野良猫かもわかりません。うちに来てから基本的に外に出していないので、彼女たちはいつも在宅勤務です。仕事は主にパトロールと睡眠。同じトラ猫でも二匹のキャラはまるで違います。上は臆病で控え目、絶対に抱っこさせてくれません。一方の下は、人なつっこくてグイグイ系。

NHKEテレで「猫メンタリー~猫も杓子も」という番組をたまに放映します。元々不定期に放送していたものを、よく再放送しています。私は全部見ていて、いつも楽しみにしています。抑えた演出、硬質な画像、個性的な猫たちが大好きです。さて今回は個性、主に社交性について考えてみます。

人間に社交性はあった方がよいに決まってますが、ゆるやかに分けると内向的な方と外向的な方がいます(性格の良し悪しではありません)。「内向」が「外向」より不利かと言うと、そんなことはありません。海外だとガンジー、ビル・ゲイツ、ハリソン・フォード、日本だとタモリ、イチロー、有吉などの著名人は内向的だと言われています。内向的な方は多面的かつ深い考察ができる、集中力が高い、相手の立場に立てる、などが強みのようです。一方で、自信がない、気を使いすぎ、などが弱みと言われています。外向的な人の強み・弱みは、この逆かな。

どちらも個性なので、無理にキャラを変えようとせず「強みを活かす」、さらに可能であれば「環境を合わせる」ことが大切だと思います。ちなみに「外向的リーダーよりも内向的リーダーの方が、良い結果を生み出す」という研究も一部であるそうです。また、ある記事で読みましたが、内向的な人は人生の前半で苦労する場合が多いらしい。それは「学校という狭い集団型のコミュニティ」では、外向的なほうが圧倒的に過ごしやすいからです。でも人生の中盤以降では、内向型が大活躍できるチャンスは多い。

内向/外向と明確に二分するのは不可能だし、ナンセンスかもしれません。同じ人間でも分野や要素で内向/外向は異なる。型にはめず、個性として大きく捉えるのがよさそうです。猫はあれこれ複雑に考えないし、キャラを変えようともしない。あるのは快と不快だけ。「人間ももっと素直に過ごしたらいいのになあ」と思う今日このごろです。

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