地域活性化
私は大学時代にアイスホッケー部に所属していたので、アイスホッケーをよく観戦しますが、最近は全く観に行けず残念です。アジアリーグの中で注目しているチームは栃木日光アイスバックス。地元色が強くてなぜか好きなんです。
現在アジアリーグに参加する日本チームは5つ。アイスホッケーは長く6チーム時代が続きました。西武鉄道、国土計画、雪印、王子製紙、日本製紙、古河電工。その後次々と企業が手を引き、ついに日本製紙が廃部となり、残る企業チームは王子製紙だけ。寂しいですね。あとの4チームは地域運営チームで、東北、日光、東北海道、そして最近発足した横浜です。
そもそもアイスホッケーは北海道、東北が盛んですが、それ以外では栃木県が力を入れています(特に日光)。元々古河電工が日光をフランチャイズにしていました。古河撤退でチーム解散の危機となりましたが、当時の県知事が支援して地域チームとして存続。ひどい財政難で、「選手は地元の食堂で副業」なんて記事が昔雑誌に載っていました。今も多分財政的には苦しいと思いますが、それでもチーム強化とファン拡大には成功しています。
アイスバックスのよそ者の例。まずスタッフトップのシニアディレクターがセルジオ越後氏(サッカー解説者)です。何で?すいません、わかりません。それからある時期、神戸市とタイアップして、チーム名まで「日光神戸アイスバックス」にしていました。??? 次に若者。運営スタッフには若い力を起用しているらしく、ファンクラブ運営、イベント開催、ジュニア育成(スクール)、グッズ販売などあの手、この手で楽しく企画しています。そしてばか者。私が以前観戦した時、日光側のスタンドに座ってましたが、気がつくと周囲はアイスバックスサポーターだらけ。老若男女が性別年齢を超えてメチャメチャ盛り上がってました。言っちゃなんですが、あれは正に「ばか者」です(もちろん良い意味で・・・)。お祭り騒ぎ。さすが「日光猿軍団」が元メインスポンサーだったわけだ。
地域密着といえばサッカーの印象ですが、今回はアイスバックスを例に地域活動を考えてみます。地域おこしに必要な3タイプの人材って知ってますか?それは「よそ者、若者、ばか者」。反対を考えてみましょう。「地元の人、老人、常識人」。うーん、悪くないけど「何かが起きる」感じはあまりしませんね。「伝統を守る」とかならいいかも・・・。
企業経営でも思い切った変革をする場合は、この3人材「よそ者、若者、ばか者」が必要かもしれませんね。