不安の解消
新聞にHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の記事が載っていました。視覚や聴覚が極端に敏感だったり、人の気持ちを察しすぎたりして、ストレスを感じやすい性質の人を指します。「繊細さん」などとも呼ばれ、関連書籍が人気です。タレントのロンブー田村淳さんがHSPを公表して話題にもなりました。専門家によると4つの特徴があるそうです。①外部の刺激に敏感、②他人が気づかないささいなことに気づく、③感情(特に共感力)が豊か、④物事を丁寧に深く考える。この4つが過度だとHSPかもしれないということです。
でもこの4つ、みんなそうですよね。すべて言葉にして発しているわけではないので、誰でも心の中では、様々なことに気づき、感じ、考えている。「過度」の程度によります。これ自体が自己暗示(自分もHSPかもしれない)につながるので難しい。一方で、「自分だけかも。私は異常なのかもしれない」と悩んでいたい人は、ほっとするかもしれません。「自分だけじゃなかったんだ」と。HSPは5人に1人という説もあり、血液型で言うとB型と同じ比率じゃないですか。つまり人間は誰でも繊細だということです。私も家猫を見ながら、「猫は気ままでいいなあ」と思ったりします。しかし、繊細の程度が「過度」のため、真剣に悩んでいる人がいるのも事実です。
過度に繊細になるのは、五感が過敏な場合もありますが、「不安が大きい」というのもあるでしょう。「失敗したかも」、「嫌われたかも」・・・。不安解消には二つあると思っています。まず「アウトオブコントロール」。自分にはどうしようもないことは、考えても仕方がない。でも、考えるなと言っても考えてしまうのが人間。だから全く関与できないことには、「アウトオブコントロール!」と叫びましょう。少し区切りがつきますよ。二つ目は「キープビジー」。忙しくしていると、不安を感じている間もない。頭を動かす前に手を動かそう、ということ。適度に忙しい人は、切り替えも早い。多忙過ぎるとストレス過多になりますが。といことで、「みんな繊細」という認識で、繊細さを受け入れた上で、自分なりの不安解消法をもっていたいですね。私は深呼吸かな。