歴史からの学び
今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まりました。面白かったです。三谷幸喜の脚本で、小説が原作ではないようですね。「13人」とは、源頼朝の死後に発足した集団指導体制「十三人の合議制」の御家人たちを指しているとのこと。珍しい視点で興味深いです。主人公は北条義時。小栗旬が演じ、初回から登場しました。幼少の頃から描かれると「長いなあ」という印象になりますが、いきなり小栗、大泉登場でドタバタするあたり、三谷脚本はドラマとしても引き込まれます。初回の視聴率は17.3%。15%越えなのでまずまずかな。「青天を衝け」の初回20.2%は下回りましたが、これからの展開に期待です。
大河ドラマは、「戦国⇔幕末の繰り返し、たまにそれ以外」というパターンです。それ以外で多いのが源平。前回の「平清盛」は大コケでした。今回は、時代が少しずれるし、テーマ・脚本も面白そうなので楽しみです。「十三人の合議制」は興味深い。結局北条義時がのし上がるわけですが、そこでの人間模様、政治活動に興味がわきます。三谷作品は「新選組!」など、史実と違いすぎると批判されがちでしたが、今回はどうでしょう。御家人制度は、政治・会社組織と比較して気づきも多そうです。ドラマに限らず、歴史小説も歴史書とは違い、史実どおりではありません。しかし私たちは歴史小説や歴史ドラマから多くを学びます。私も司馬遼太郎や吉川英治から強く影響を受けました。吉川英治の「新・平家物語」は素晴らしい。肩の力を抜いて、「歴史からの学び」を楽しみたいですね。