プロフェッショナル
「プロ野球戦力外通告」という番組を毎年必ず見ています。今年は昨夜放送されていました。戦力外通告を言い渡されたプロ野球選手とその家族に密着するドキュメンタリー特番で、今年で18回目の放送です。今回は楽天、ソフトバンク、台湾プロ野球を戦力外通告された3名が主役でした。一人は球団職員の道を選択、一人はトライアウトを受けるも声はかからず、一人はトライアウトを受けずオファーが来るのを待っています。三人三様の意思決定で、いろいろ考えさせられました。プロ野球は本当に厳しい世界です。輝かしい実績をひっさげて入団しますが、それからが激しい競争と結果主義。成績、評価、報酬が乱高下して、安定とはほど遠い毎日です。一軍の公式戦で活躍して始めて組織貢献になる。そこに至るまでのプロセスは球団にとっては投資なので、結果に対する妥協・温情はありません。終身雇用の会社員とは別世界です。
会社でよく聞く言葉に、スペシャリスト、エキスパート、プロフェッショナルがあります。似たようなワードですが、違いはなんでしょう? こういうものは反対語を考えるとハッキリします。スペシャリストの反対語はゼネラリスト。エキスパートの反対語はビギナー。そしてプロフェッショナルの反対語はアマチュアです。スペシャリストかゼネラリストかは、自分でキャリア選択する。ビギナーからエキスパートになるためには年数を重ねて熟練する。プロフェッショナルはお客様(クライアント)が評価します。報酬・ニーズに見合う価値を提供できるかが勝負。まさに趣味と職業の違いですね。私たち一般会社員もプロフェッショナルです。アマチュアではない。その責任と誇りを持って仕事をしたい。プロ野球の厳しい世界を見て、あらためてそう感じました。