ゲームチェンジャー
先日、知人と少人数でバーベキューをやりました。感染症拡大が少し落ち着いたので、久しぶりに集まった。そこでモルックというゲーム(スポーツ?)をやりました。それまで私はその存在を知りませんでした。ルールは簡単なので、その場ですぐ理解できた。夫婦でチームになり、大いに盛り上がり、とても楽しかったです。モルックは北欧発祥で、木の棒を下手で投げて数メートル先のピンにあて、得点を競うスポーツです。そしたら、たまたま昨日の夕刊にもモルックが紹介されていました。2011年には日本モルック協会が設立され、2014年には初の日本大会が開催されたとのことです。
協会代表の方はフィンランドで世界大会を見学し、そこでは老若男女、誰もが垣根を越えてプレーしていました。車いすの人と健常者が同じチームでプレーする姿もあった。お互いを自然に受け入れている光景に感動したそうです。うーん、道具にも木の温もりが感じられるし、いかにも北欧っぽいなあ。私も実際にやってみて、素直に優しい気分になった。今年はパラリンピックも開催され、誰もが参加できるようなスポーツ、ゲーム、遊び、空間を意識するようにもなりました。
考えてみれば、スポーツやゲームってルールがありますね。そのルールは作られたものです。ルールに縛られるのは窮屈な気がしますが、一方でルールがあるからみんなが参加できて楽しめる。このルールは人がつくる。人工的なものです。発想さえあれば、無限に開発できるということ。社会の環境や人々の意識が変われば、ルールをどんどん変えてもいいし、新しいルール、ゲームを作ってもいい。これはスポーツやゲームに限らず、学問でも、ビジネスでも言えると思います。世の中の良識から逸脱しなければ、ゲームチェンジは大いにありでしょう。それに人々がついてくるかどうか。ゲームチェンジャー、ゲームクリエイターは偉大です。日本モルック協会は赤字覚悟で夢の日本大会を実現しました。まずは志が大切なんですね。