上位概念

プロ野球日本ハムの新庄新監督の就任記者会見を見ました。すごいですね。ファッション、トーク、雰囲気ともに旧来型の監督像とは大違い。なんだ?と思いつつ、引き込まれてしまいます。「ビッグボスと呼んでください」、「優勝しようなんて全く思っていない」、「背番号は1で、成長した選手に渡す」、「トライアウトは監督を目指して受けた」・・・他の監督では想像もできない発言ですね。シンジョーらしさが出てる。やんちゃな子どもがそのまま監督になっちゃったという感じ。栗山監督とは対照的な直感型ですね。ハチャメチャになりそうですが、それが楽しみです。選手を育てる気まんまんなのもいいです。楽しみ。観客動員が低迷している北海道日本ハムファイターズを活気づけるでしょう。「球場を満員にするんだ」という新庄新監督の思いが実現しそうな予感です。

彼の発言を聞いていると、「プロ野球の本質的な目的は何か」を考えさせられます。勝つことなのか?優勝することなのか?もっと上位概念なのかもしれません。ファンに楽しんでもらう。ハラハラ、ドキドキ、ワクワク。さらに北海道を、日本を、世の中を明るくする、元気にする。そんな構えの大きさが大切。観客からお金をいただいて魅せるプロの野球とはそういうものなのかもしれません。勝つこと、優勝することすら、そのワクワクのための手段なのかも。賛否あると思いますが、そんなことを感じました。

私たちの仕事でも、この「上位概念」は大事です。このプロジェクト、何のためにやってるんだっけ? そう考えることがあります。それすら考えずに、ただ目の前のことをこなしている場合も多い。「それはなぜ?」「さらにそれは何のため?」と本質目的を考える必要があります。目的と手段の反転を防ぐ。ただしあまり上位に行き過ぎると、抽象的なスローガンになってしまいます。「業績向上」、「お客様第一」・・・「世界平和」・・・。まあそこまで行くことはないでしょうが。上位概念は重要。常に一つ上の目的を考えて仕事をしたいですね。

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