一般企業のAI活用
感染症不安も後押しして、各企業で業務の合理化が進んでいます。私見ですが、①リモート技術、②AIの活用、③RPA、の3つが大きいと思います。①リモート技術は、ここで取り上げないでも誰もが実感していると思います。電話会議さえ普及していなかったのに、あっという間に、TEAMS、ZOOMなどを活用したオンライン化が進んだ。やればできるのですね。③RPAも実務家ならよくご存知でしょう。決められた手順を自動化します。エクセルのマクロのイメージでしょうか。意外に簡単に組めるらしく、最近は社内でRPAを作れる社員を育成している会社も多いようです。業務の効率化、低コスト化が可能。一般企業での取り組みが難しいと思うのは②AIです。どんな業務やサービスに利用していますか?
AIの一般的な活用として私が思い浮かべるのは「チャットボット」です。問い合わせに対してAIが自動で回答する。このシステムを提供する会社が多く存在します。自社で開発するわけではなく、専門業者に委託します。お客様や従業員の問い合わせに、AIが答える。多くは「このページをご覧ください」とリンクが出ます。複雑な質問で解決しない場合は、ちょっといらいらしますね。先端企業のAmazonやGoogleは、高度なAIをビジネスに活用している。リコメンド機能などはすごいと思います。ヤフーは、ヤフーニュースのコメント欄(書き込み)をAIがパトロールし、中傷投稿を自動的に非表示にすると、先日発表しました。こういったIT系企業に比較して、一般企業での活用はやや停滞している印象ですが、どうでしょう?
以前、AIが新たな治療法により白血病患者の命を救ったという記事を見ました。得意な自然言語処理で「事例」や「論文」を鬼のように読みまくり、応用したというわけです。AI(Watson)が読んだ医学論文は2000万件以上。これで専門医でも難しい診断を10分で見抜いたそうです。人間が読むのは一生かかっても無理ですね。人の命も救うAI。一般企業でも、もっともっと活用できる可能性があるに違いない。まずは、活かせる領域を見つけることが第一歩、そう思います。