「体験」で成長する

大学3年生の就職活動が始まっていますね。インターンシップは、この秋冬から来春まで続きます。私の頃の就活は4年生が本番でしたが、今は3年の夏にスタートです。大変な時代だ。インターンシップは採用活動ではなく、企業理解を深めるイベントという建て付けです。しかし、企業と学生がつながるという点で重要だということは、おわかりだと思います。数日が一般的で、その企業らいしい課題を与えられ、グループで取り組む。社員との交流もあり、対象企業の理解につながるとともに、社会人との接し方などの学びになります。

体育会に所属する3年生は主力時期でもあるので、数日連続で参加するのは難しいです。しかし就活では、運動部での経験値がある分有利。逆に言うと、体育会等に所属していない一般学生は、インターンシップに参加したほうがよいと思います。ここで社会経験が積めます。就活本番に向けての「慣れ」「訓練」という要素もある。こんなに集中して社会人(企業人)と会話・交流することは、それまでなかったでしょう。バイト先での関係とはやや異なります。他大学の学生とのやりとりも大変刺激になります。メリットばかりを上げていますが、デメリットはあるのか。時間をとられるということです。ES(エントリーシート)を書くだけでもエネルギーが必要。それも含めて、どの業界に何社くらい参加するか計画がいります。しかしインターンシップへの参加自体に選考があるので、全てに参加できるわけではありません。まずは数を確保するのが現実的対策です。

私には子どもが二人いて、ともにインターンシップに多く参加しました。横で見ていても、そこでの経験は大きく、社会人に向けて成長しているのがわかります。「意識高い系だな」などと、斜めに構えていてはもったいない。就活に限らず、この「体験」というのは本当に大事。小さな体験でも疑似体験でも、頭で想像するだけとは大違いで、やってみて初めてわかることが多い。新価値創造の場合は、これが「実験」になります。体験でも実験でも、チャンスがあるなら、ぜひトライしたい。私たち先輩社会人もその姿勢は大切にしたいですね。

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