新時代のコミュニケーション

文部科学省が不登校についての調査結果を公表しました。2020年度に小中学校で不登校だった児童生徒は8.2%増の19万6127人になりました。過去最多です。小学生は100に一人、中学生は24人に一人、とテレビで言っていました。すごい人数ですね。感染拡大で学校生活が一変したことが大きく影響しているらしいです。一方でいじめの件数は7年ぶりに減少しました。子供たちが物理的な距離をとり、授業・行事が制限されて、やりとりが減ったことが一因だとのことです。「ゲームなどで昼夜逆転の生活になり、学校に来られなくなった」という声も聞こえます。不規則な生活が、不登校を広げているようです。パソコンやスマホを使った「ネットいじめ」も増えています。

子供たちの状況は心配ですが、大人(社会人)にも共通の不安があります。在宅勤務が常態になることでのコミュニケーションの変化です。元々「打ち合わせは非効率で悪だ」という風潮もあり、会議の削減、時間短縮は歓迎されました。感染対策で会食もなくなった。雑談する機会が極端に減ったわけです。結果として、コミュニケーションは量から質に転換しつつあります。会話はオンラインで用件のみを端的に伝える。顔の表情は正面からのガン見のみ。そんな人が多いのではないでしょうか。外交的な方は、直接対話して、会合にも参加したいとうずうずしていた。宣言解除でいよいよ出番です。一方内向的な方は、会社に行きづらくなっている人もいるでしょう。

今後感染症不安が解消しても、働き方は完全には元に戻りません。対面とリモートのバランスが大事です。バランスというより、メリハリ。「これはオンラインが効率的、ここは対面が必須」という選択。一昔前のサラリーマンから、業務委託的なプロフェッショナルへの転換です。企業もメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換を進めようとしている。在宅勤務は福利厚生制度ではありません。裁量が与えられるかわりに、成果を厳しく求められます。コミュニケーションの上手い下手がはっきり出る。会社任せにせず、対人関係構築のあり方を、自分で考え、工夫する時代ですね。

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