人類の進歩

アメリカの宇宙企業スペースX社が、米国実業家ら男女4人を載せた宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げました。あのイーロン・マスク氏の会社ですね。宇宙飛行士が同乗せず、民間人だけで地球を周回する世界初の宇宙旅行です。宇宙ステーションよりも高い高度の軌道を3日間回ります。機体は野口聡一さんが搭乗したものを再使用。今年7月、米宇宙ベンチャー2社が民間人を乗せた宇宙飛行を実施しましたが、地球周回軌道には乗らない弾道飛行で、宇宙滞在時間は数分程度でした。今回は、1日地球を15周、それを3日間です。格段の進歩ですね。すごい! でも宇宙飛行士が同乗しないのは(自動運転)、かなり怖いですね。緊急時は手動作業なので、搭乗員は5ヶ月間訓練を受けたとのことです。

船長(?)を務めるのは、実業家(決済情報処理企業)のジャレッド・アイザックマンさん(38)で、4人全席分の代金を支払いました。残り3人は指名や公募で決めたそうです。旅行費用は1席数十億円だから、4人で100億円を超えたんでしょう。全部アイザックマンさんが払いました。彼は、今回の宇宙旅行を「小児がん治療で有名なセント・ジュード小児研究病院への寄付金集めが目的」としています。寄付金目標は2億ドルです。なるほど、大きな計画の中の一つの目玉なんですね。スケールが大きいなあ。でも世の中を動かすパワーを感じます。全世界に「地球周回軌道一番乗り!」って報道されるんですから。

スペースX社は2023年に月旅行を計画していて、新たな宇宙船を開発中です。これには前沢友作さんが搭乗予定。私などは子どもの頃にアポロ11号月面着陸でワクワクしましたが、米の国家計画は予算や安全の問題でその後縮小しました。しかし、民間開発で再び急速進歩です。将来は月旅行を10万円くらいでできないかな。これも空想ですが・・・。でもイーロン・マスクは火星移住計画を本気で考えている。先にビッグピクチャーが必要なんですね。

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