インサイドアウト
まず軸となる大きなメッセージ。「人格を鍛えよ。小手先のテクニックに逃げるな」こんな感じです。その上で「7つの習慣」は、大きく3つに区分されます。対自分(第1~3の習慣)、対他者(第4~6の習慣)、自己研鑽(第7の習慣)。今回は対自分に絞ります(対他者はまたの機会に)。その流れは、①主体性→②自己使命→③優先順位。さらに深めて言い換えると、①インサイドアウト→②セルフリーダーシップ→③セルフマネジメント。①現況を環境や他者のせいにしない。自らを変革し、環境や他者に主体的に影響を与える姿勢を持つ。②自分のミッション(使命・存在価値)を定める。③重要なことを中心に自分をコントロールする。
「習慣」で特に難しいのは、「思考×行動」の習慣化です。そのヒントになる名著「7つの習慣」(スティーブン・R・コビー著)を取り上げます。前職企業では、自己選択研修というものがあり、その中で「7つの習慣」は圧倒的な人気講座でした。私も注目していましたが、結局受けなかったし、本も読んでいなかった。昨年「完訳新書版」が出版された機会に読んでみました(遅いね)。非常に示唆に富む内容なので、興味があって未読の方は、ぜひ読んでみてください。以下は、本の言葉そのままではなく、一部「私の言葉」(解釈)で語ります。
この中で大切なのは、やはり最初の「インサイドアウト」のスタンス。いつの時代でも人は「できない理由探し」が得意。環境や他者のせいにして、「だからできない」と自分にも周囲にも説明し、安心する。しかし、こうした「アウトサイドイン」(他者→自分)でいくか、それとも「インサイドアウト」(自分→他者)でいくかを、選択するのも自分。「スタンスの選択」を含めて責任と覚悟が必要です。どうせ責任をとるならインサイドアウトでいこう、そんな気がします。
もう一つ印象に残ったのが、セルフマネジメントでの「重要度×緊急度」の話。これよく研修などで聞きますね。仕事(案件)を重要度と緊急度の2軸に分ける。で、「重要度大×緊急度小」のほうが「重要度小×緊急度大」よりも大切という話。でもよく読むと、さらに「重要度大×緊急度大」よりも大事だと言っています。「大×大」にならないようにしておけ、ということ。つまり、「緊急度の高い仕事を減らせ!」。時間に追われるな、先手を打て。
以上が対自分の「あるべき習慣」です。まずは「インサイドアウト」でいきたい。簡単ではないですが、意識したいと思います。