情報収集力

「情報収集力」は、ビジネス(仕事)の基礎です。新社会人はまずこの力を鍛える必要があります。実務への即効性は一番。まずはそのエッセンスをまとめてみます。①インプットあってのアウトプットである。②情報収集で最も大切なのは「目的の明確化」である。③情報収集計画を立てると立てないとでは効果・効率に大きな差が出る。④情報には4つの要件(十分・信頼・関連・有用)が必要である。⑤情報収集の5つの方法(観察・聴取・閲覧・調査・実験)を最適に使わなければならない。以上が要諦で、これをベースに、情報の分類、入手ルート、インタビュー技術、調査・実験方法などを学んでいきます。

「インプット(含教養)や情報収集(有目的)は、WEBで簡単に調べられるので、必要な時に(あるいは後で)ググれば十分」という考え方があります。しかしこれ、インプットの中の、情報収集の中の、情報入手ルートの中の「WEBという1媒体」のことを言っているだけなんです。すごく表面的で小さな話です。実際のビジネスの現場では、WEBで調べている時間はありません。一瞬の組み合わせで付加価値が生まれている。机上で一人うんうん唸りながら、PCでWEB検索して企画をひねり出しているケースは稀です。複数の仲間や関係者と知恵を出し合い、喧々諤々ディスカッションして、提案に値する「策」を創り上げることが王道だと思います。

ここで大事なのが「すでに教養が頭に入っていること」(日常的インプット)と「新たな情報を発見すること」(情報収集)。これと、「目の前の事象」や「誰かの発言」を瞬時に組み合わせます。インプットや情報がないと、会話の意味すらわからない。議論についていけないうちに会議は終わります。これではいつまでたっても、思考・行動ともに鍛えられません。だから成長しないし、もったいないですね。

インプットがなく、情報が不明だったら、必ずその場で聞きましょう。情報収集では、観察や聴取が抜け落ちがちです。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」、こんなリモートの時代だからこそ、とても大切なスタンスだと思います。オンラインだと、どうしても要件だけの伝達に終わってしまいがち。ちょっとしたことを聞くにも、すごいエネルギーが必要になる。それどころか、聞くことから逃げてしまう。勇気をもって「雑談」しましょう。一問一答ではなく、雑談・会話・相談から、気づきが大きく広がりますよ。

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