カラーバス効果

「カラーバス効果」って聞いたことありますか? ある特定のものを強く意識すると、関連した情報が自然と目に留まりやすくなる心理効果のことです。例えば、朝の番組で、「天秤座のラッキーカラーは赤」と言われて、普段以上に赤のものが目に入ってきたような経験です。もう1例。子供が私立中学を受験するので、親もすごく意識が高まり、なぜか身の回りに受験情報が溢れている気がする。でも受験が終わると、世間での話題がめっきり減ったように感じる。その他、最近ハマった趣味、気になる病気、ファッション、住宅情報、車などなど。

これはポジティブな興味だけではなく、ネガティブな不安でも情報が入ってきます。「目で見る」から、「脳が選ぶ」に変わる感じ。できればネガティブは遮断したい。しかし意識しすぎると逆効果なので、放っておくしかありません。一方で、ポジティブのほうは、もっともっと意識したい。自分でカラーバス効果を最大化したい。そうするとどんどん情報が入ってきます。同様のことを、「チャンス感度」や「セレンディピティ」の話題でもブログに書きました。

ただ、「強く意識すると関連する情報に気づきやすい」だけだとあたり前。さらに一歩進んで、アンテナをはりましょう。私は以前商品開発をしていたころ、「街に出て時代を感じろ」なんて先輩によく言われましたが、白紙で街に出ても何も感じません。最初に強いテーマが必要です。アルキメデスやニュートンの発見もカラーバス効果だと言われています。ちなみに視覚を聴覚に変えた心理現象に「カクテルパーティー効果」というものもあります(詳しくは割愛します)。

カラーバス効果はアイデアにつながることがあるので、さらに一工夫が必要。情報が右から左に流れてしまったらもったいない。今はスマホがあるから便利ですね。写真を撮って保存する、メモ機能に書きとめる、などが簡単にできる。私はEvernoteにメモってます。特にこの「書く」ことがお薦めです。具体的に書くことで脳が刺激され、ますます意識が高まる。どうやらカラーバス効果は仕事(課題解決)にも役立ちそうです。しかし繰り返しますが、これはポジにもネガにも働きます。ネガについては放置しましょう。そう都合よくはいかないけど・・・。あまり神経質にならず、興味深い情報に出会ったらとりあえずスマホにメモる。まずは、そこからですね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です