「あたりまえ」から学ぶ
こんにちは、うーやんです。デール・カーネギーという人をご存知でしょうか?名前はなんとなく聞いたことがあるような気がする、そんな方が多いのではないでしょうか。ちなみに「鉄鋼王」のカーネギーとは別人です。今でもデール・カーネギーの本は、よく本屋に積まれていますね。アメリカ人で、その代表作は「人を動かす」と「道は開ける」。ああ、その本だったら見たことあるって人も多いのでは。
この人、経営学者?大学教授?企業経営者?いやいや研修講師なんです。大学卒業後、職を転々としたあげく、研修会社で講師をやったら大人気。その後独立したっていう人。私も大分前に読みました。詳細は覚えていませんが、翻訳本としては読みやすいです。日本でもベストセラー(百万部単位)で、「人を動かす」が「道は開ける」の倍売れています。私自身は「道は開ける」の方が好きです。勝手に要点を書くと(記憶の範囲内)、「人を動かす」は、相手ファースト。「道は開ける」は、今を大切にして悩みを減らす。随分あたりまえの話ですね。
そうなんです。そのあたりまえを軸に、偉人達の逸話、ビジネスでの実例などをちりばめています。特に尖った新機軸や驚きの発見はないのですが、だからこそ世界中で愛読されているのでしょう。一過性のブームではなく、長く繰り返し学び継がれる。教養をつける場合は、こういった本を読むといいです。いわゆる名著で、「この本いいよ」という推薦が長く続く。NHKEテレの「100分de名著」という番組が参考になります。ただし名著というのは、思想、宗教、哲学、文学などが多いため、カーネギーのような啓発本はなかなか取り上げられません。口コミで人から教えてもらうのがポイントですね。
今は情報過多の時代なので、単なる知識であればネットで十分。環境変化が激しい今、新しい情報が重視されますが、だからこそ逆に「あたりまえ」が大切なのかもしれません。「あたりまえ」の中には本質、原点が存在すると私は思います。先日、「原点のはなし」でも書きました。困ったときは原点に立ち返る。自らの実体験はとても大切ですが、限界がある。多くの先人たちの学びに謙虚に耳を傾け、参考にしたい。「賢者は歴史から学ぶ」ですね。地に足を着けて「あたりまえから学ぶ」という姿勢を、大事にしたいと思います。